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大人のための絵本作家エドワード・ゴーリーさん

だぶるおーでジタバタしながら思い浮かんだものが、この絵本。


「これ、あげる♪ プレゼント♪」と、ある日、友人が絵本を一冊くれました。

絵本のタイトルは

“ギャシュリークラムのちびっ子たち(または 遠出のあとで)”

「絶対、さるちゃん大好きだから、これ♪♪」

「わぁ~い、ありがとー♪♪」とニコニコしながらも、なんのこっちゃわけわからず絵本をひらきました。


ひたすら線、線、線、線画のモノクローム絵と、その下に添えられた短い文章に心臓直撃、「なんとぉー!!!」とびっくり。

“子どもたちが恐ろしい運命に出会うさまをアルファベットの走馬灯にのせて、独自の線画で描いたゴーリーの代表作”と紹介文がありました。

「えぇぇぇぇぇ――――!!!!! わたし、これ大好きなの???」

「間違いなく大好きでしょ? 絵の雰囲気もお話も♪」

「………………うにゃ」

一ページ目は女の子が階段から落ちているイラスト、その下には“Aはエイミー かいだんおちた”という文章。

ベッドに横たわる骸骨のような態の女の子のイラスト“Cはクララ やつれおとろえ”

街角にぽつんと立っている男の子、その後ろには紐を両手に持った大きな腕が近付いて………。“Hはへクター ごろつきのえじき”

乗ったボートの端から身を乗り出し湖面をののぞむ女の子。“Iはアイダ おぼれてふびん”

A~Zまで続いていきます。

うわ………とびっくりでした。

訳者あとがきを読んで。

悪さをした子どもが悲惨なめにあう教訓譚、道徳的に前向きの姿勢を打ち出した詩や物語が19世紀イギリスでは数多く書かれたそうで、ゴーリーさんの絵本もスタイルは似ているアルファベットブック――――なのですが。

『ゴーリーの話は教訓とも前向きの姿勢ともまったく無縁である。彼がこの本で描く子供たちは、悪さをしようがしまいが、“とにかく”悲惨な最期を迎える。なぜだか知らないが、とにかく世界の悪意がふりかかってくる――――しかもその悪意の犠牲者が子供たちである。――――ゴーリーの世界では、たとえ人々が居間でなごやかにお茶を飲んでいても、あるいは春の花畑をそぞろ歩いていても、暴力と悲惨の影がつねにそこに見えている』


なーるーほーどーなー。うん。うん。うわぁ………。と頭の中で鐘が鳴る鳴る鐘が鳴る鳴る鳴ったよ。
リンゴーンリンゴーン カンカンカーンカン!!!
宝物。


あ。
世界の悪意? ハレルヤさん? アレルヤさん? でしたっけ??

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